7月某日、温度計が35℃を示す真夏日になりました。
こんなうだるような日でも、マイナスイオンを浴びて過ごせる地上の楽園が加子母にはあります。

それは加子母が誇る景勝地『乙女渓谷』
待ち合わせの加子母産直市で加子母の人気スイーツ”黒豆大福”と”わらび餅”を買ってライター仲間のすさきさん・みきちゃんと一緒に乙女渓谷までピクニックへ出かけました。

国道257号線から小郷農道を上って行くと…
緑の田園が広がり、大きな平屋建て農家が点在しています。

トマト栽培のビニールハウスが立ち並び太陽を照り返して白い海原のよう。

黒毛のツヤがいい飛騨牛にジロリと見つめられながら牛舎も通り過ぎ、車を進めます。

小郷農道の突き当りが乙女渓谷につながる林道なのですが…この日は通行止めでした。(令和5年1月下旬まで平日は通行止め。土日は通行可のようです。)


乙女渓谷につながる林道入口(道中、イノシシやサルに遭遇することも)

今回は迂回路を通るルートで向かいました。


迂回ルートは、防災ダムからのパノラマ絶景も見逃せないのでぜひ堪能してもらいたい!!


ダムの上から見下ろすとエメラルドグリーンの川が滔滔と流れていく様は圧巻で、これからたどり着く渓谷の美しさに期待が高まります。

こちらのダムは、春になるとダム横に桜の木も多く、隠れた花見スポットなんです。
夏は橋の上の外灯にカブトやクワガタが寄って来るので、夜に近所の親子連れが散策していることも。
空が大きく開けているので、流星群を待ち望む場所でもあります。


秋は紅葉の山の暖色とエメラルドグリーンのコントラストに目を奪われ10年以上住んでいる私でも毎年写真を撮りに行きたくなります。

そんな絶景ダムを渡り、少々険しい林道を5分ほど走ると、乙女渓谷キャンプ場の駐車場へ到着です。(駐車場は有料です)

車から降りた瞬間からさっきまでの空気とは違う爽やかさを感じます。

今回は管理棟から20分ほど登り、屏風岩(びょうぶいわ)を目指します。


乙女渓谷夫婦滝ルートマップより一部抜粋


乙女渓谷の遊歩道は木製の階段が渓流に沿って続いていて、間近に川の流れやうねりの迫力を感じることができます。
せせり立つ岩や苔むした倒木など、自然が織りなす美しさに目を奪われます。


急な階段が続きますが木陰になっていてひんやりした空気が心地よい道のりです。


日なたでも出発地より7℃も下がって温度計は28℃!!


女神さまが現れそうな美しいめんぱ湖。

四季折々の山の花達にも癒されます。
この日は線香花火のように繊細な山あじさいに出会えました。

写真を撮ったり立ち止まって大自然のパワーを思いっきり吸い込んだりしながら20分ほどで巨大な一枚岩の屏風岩に到着。

そこで、お待ちかねの加子母スイーツ三昧の休憩です♪♪


<この日のピクニックメニュー>
オリジナルラベルトマトジュース⇒かしも道の駅
黒豆大福(花のくまさん)・わらび餅(やまもとさん)⇒かしも産直市
ブルーベリー⇒中島農園(我が家)


美味しいものを前にして映え写真には時間を惜しまない女子達(笑)
撮影会を気が済むまで楽しんでから、加子母スイーツに舌鼓です。
トマトジュースを片手に、「今度はあそこを取材してみたいよね!!」
「こんな企画もやってみたい!!」
とカシモールライターの野望が膨らみました。

食後の空容器はバッグへしまってちりひとつ残さず帰るのが自然への敬意です。

この遊歩道は小秀山登山道に続いているので、この先を進むと滝や素晴らしい眺望が待ち受けています。しかし登頂までは片道4時間程の時間と体力を要します。
万全の装備で挑戦してくださいね。

春には赤八汐(アカヤシオ)が咲き、

秋には紅葉

冬には氷瀑(凍る夫婦滝)

四季折々の絶景で癒してくれる、乙女渓谷の魅力は写真では伝えきれません。

これからは紅葉の季節。
ぜひ自分の足で歩いてこの魅力を体感してください。

カシモールライター nanoka