加子母は岐阜県中津川市の最北端に位置し、北側には下呂温泉で有名な下呂市、東側には長野県王滝村、西側には加茂郡東白川村に接し、約1,000世帯、人口約2,800人の集落です。

四季折々の彩りに染まる山に囲まれ、木曽川水系の付知川、白川の2本の川の源流域で、昔から豊富な山林資源があったことから、江戸時代は尾張徳川藩の飛地領であった歴史もあり、これまでも法隆寺金堂、明治神宮、皇居、姫路城など歴史的建造物の修復にも加子母のヒノキが使われてきました。
現在も20年に一度執り行われる伊勢神宮式年遷宮の御用材は加子母裏木曽国有林からきり出されています。

また、先人の努力によって守り育てられた加子母の森林は、優良な「東濃ひのき」の産地として知られ、優れた木材と飛騨の匠の流れを組む職人たちの手によって造られる家は「加子母の産直住宅」として全国に展開しています。
冷涼な気候と豊かな自然環境を活かした農業も盛んで、トマトや飛騨牛などの産地としても知られています。

加子母の人は「人がまぁるい」と言われます。
昔から、村人が寄り添って、力を合わせて、暮して来た歴史があります。