育てるように灯す~『ザ こだわりやさん』が作るキャンドル
「キャンドル工房 イチ/エフ」さんのキャンドルは、どれもシンプルで洗練されたオシャレ感が素敵です。今回はご自宅兼工房にお邪魔して、キャンドルのこだわりや使い方(育て方)などを教えていただきました。なんと急遽「キャンドル作り体験」も!
キャンドル工房 イチ/エフができるまで
- 加子母に出会った『きっかけ』はなんですか?
- 実は、加子母生まれの加子母育ちなんです。
- え!?ネイティブなんですか?ずっと加子母ですか?
- 岐阜市や高山市で暮らしたこともありましたが、加子母が大好きで戻ってきました。不便さが逆に良いというか、自然過ぎるところも好きです。
- 分かりますー!
キャンドル作りを始めた『きっかけ』は? - 小学校の夏休みの制作(自由研究)で、キャンドルいいな、作ろー!と思ったのがきっかけです。材料や道具は全部100均で揃えました。いろんな形や色にできて、めっちゃ楽しいじゃん!って。
子どもの時からモノ作りは好きでしたね。それからしばらく作ってなかったんですけど、自分達の結婚式に4~50センチのキャンドルを何個か作りました。そっからまたハマり始めて。 - 作家としてやり始めたきっかけは?
- 子どもが生まれて作らない時期があって、加子母へ戻ったタイミングで両親が近くにいるので心に余裕ができて、また作りたい!って。
そしたら周りに「売ったら?」って言われてやり始めました。私は『ザ こだわりやさん』なので、どうせならパッケージとかも全部自分で作って世に出そうって。
『ザ こだわりやさん』のこだわり
- 『キャンドル作りのこだわり』を教えて下さい。
- できるだけ自然素材を使っています。最終的に土に還るって聞いたので。環境にこだわり出したのは子どもが生まれてからかなぁ。自然素材系は作るときの匂いもキツくないんです。
人工の香料は使いません。天然の精油だけ。優しい匂いが好きです。
形はシンプルなのが好きですね。 - シンプルだけど洗練されててシックな雰囲気が素敵です。パッケージデザインは?
- ロゴも自分で書きました。パッケージにはこだわりたいです。
- 創作意欲はどこから湧いてくるんですか?
- インスピレーションは自然からもらうことが多いです。雪を見てこのイメージで作りたいって思ったり、枝でシリコンの型を作ったり。アイデアがパッと閃いて、よし!それ作るぞって、もう、すごいワクワクするんです。
- 聞いてるだけでワクワクします!エフブンノイチの意味は?
- 『1/fゆらぎ』という癒しの周波数からとりました。
キャンドルを育てるように灯す
カシモールでは、ソイワックス(大豆由来)を使った『ソイアロマキャンドル』『缶入りアロマキャンドル』と、蜜蝋を使った『ミツバチ蜜蝋キャンドル』『りんご蜜蝋キャンドル』を販売しています。(2022年2月現在)
- お客様が気に入ってくれたらいいなと思います。
そして飾るだけじゃなくて使ってほしいなと。 - そうですね。でもキャンドルの使いどころが分からないんですよ。おすすめのタイミングは?
- 私は、夜子供を寝かしつけた後など「よし、ひと段落!」みたいな時間に焚いています。結構、電気つけてても昼間でもキャンドル焚きますよ。
『缶入りアロマキャンドル』は玄関で焚きっぱなしにしています。空間が狭いと優しい香りが広がるんです。 - 玄関入って、いい香りって素敵ですね。
キャンドルの上手な焚き方ってあるんですか? - 実は、点けて消してを繰り返すと、芯の周りだけが溶けてしまって長持ちしないんです。縁いっぱいまで溶かすように使うと長く持ちます。そうすると外側が薄く残っていくので、私は使い終わったキャンドルの中にLEDライトを入れてランタンみたいに使っています。
消す時は、溶けた蝋を捨てて芯を出した状態にした方が長持ちするんですよ。
キャンドルは芯がなくなったら終わりなので、キャンドルを育てるような気持ちで灯しています。 - キャンドルを育てる!考えたこともなかったです。
野望はありますか?
- 野望、ありますあります!
ワークショップのできるお店を加子母に開きたい。ていうのも、わざわざ加子母に来て欲しくって。何かできないかなと思っております。 - 加子母好きですね~。
- もちろん住んでるってのもありますけど、人があったかい。なんでしょうね。勝手なチームワーク感というか。みんな加子母に来てほしいと思います。
インタビューの後、急遽キャンドル作り体験始まる!
「ところで作ってみます?」という嬉しいお誘いに、私達カシモールライターは大喜び。『瓶入りアロマキャンドル』を作らせていただきました。
ソイワックスをお鍋で溶かし、選んだアロマオイルを入れて瓶詰め。私はアロマオイルの代わりに加子母茶を選びました。蝋を溶かす時に茶葉を一緒に煮出すので、ほんのり緑っぽい色に。芯には木片を使いました。
固まるまでに、表面にぷくっと穴が空くので、その都度、蝋を流し入れてきれいにします。自分のキャンドルだと思うと嬉しくて愛しくて、みんなキャッキャと乙女のような時間を過ごしました。キャンドル作り体験、最高です。早くお店できないかしら。
家に帰って早速点火。思い入れのあるキャンドルを「育てる」気持ちで火を見つめていると静かで豊かな気分。昼間も仕事机の片隅で灯してみたり、すっかりキャンドルの魅力に取り憑かれているこの頃です。