加子母に人を呼びたい
道の駅加子母 ゆうらく館
中津川市街地より車で約40分。山々に囲まれた自然いっぱいの道の駅加子母。
木製のガラス戸を開けるといつもにっこり笑顔で迎えてくれる大志(ひろし)さんにお話を伺いました。
- 道の駅加子母は、木工品や地元特産のトマト、大福、朴葉寿司など、色々取り扱っていますね。食堂で作られているお弁当もメニューが豊富でわくわくします。
一押しの商品っていうと何でしょうか。 - やっぱり地域の生産者さんがその日に持ってくる旬の野菜がおすすめですね。春先は、ふきのとう・たらの芽などの山菜が店頭に並びます。
- はい、私もよく買いに行きます。
- この時期になると電話でも「山菜出始めましたか?」って問い合わせがきますよ。
- 天ぷらにしたり、みんな楽しみにしてますよね。加子母に住んでいると当たり前ですが、その時期の旬なものを買える道の駅は嬉しい存在ですね。
お値段も良心的!価格は誰が決めてるんですか? - 価格は生産者さんにお任せしてますが、極端に安く付ける方も時々いますね。
あまり安くすると値下げ競争になっちゃって生産者さん自体を守れなくなるんで、そんな時はアドバイスさせてもらってます - そんなふうに生産者さんのサポートもしているんですね。生産者ではないですが、私もイベントでは相談にのってもらいました。
- 地域のお寺で行ったイベントですよね。
- その時は、女性が食べやすい、小さなおかずの詰め合わせのお弁当を特別に作ってもらいましたよね。とても人気で即完売でした。
- ぜひまたやりましょう!bunchacaさんには、道の駅でもイベントをしてもらいましたね。楽しい提案はいつでも歓迎です。
コトコトミシン 2022年入園入学グッズ販売の様子
- 他にも、軽トラ朝市など加子母のイベントに積極的に協力されてますよね。
- 加子母の方の話には乗りますよ。加子母のPRにもなるし、地域おこしになることはどんどんやっていきたいです。
- なんでそう思うようになったんですか?
- 加子母がただ好きなんでしょうね。加子母のためならって思えちゃうんです。
- 素敵ですね。どんなところが好きですか?
- この山々、自然が豊かなところですかね。
大志さんといえば山
- たしかに、大志さんといえば山、って思ってました。
- あはは、嬉しいです。
- 夕方の某テレビ局のおたよりコーナーに加子母周辺の山の写真をよく送られてますよね。晩ごはんを食べてる時に映っているのを見ると「あ!加子母だ!」って反応しちゃいます。
- 反響ありますね。子どもと乙女渓谷の氷瀑を見に行った時に撮った写真です。加子母のPRになればと思い投稿してます。次の日に見たよと声をかけてもらえます。
- 加子母が出てるのを見るとこちらも嬉しくなります。テレビに投稿してる山はなんてところですか?
- 加子母の小秀山です。日本二百名山・岐阜百山として有名ですね。みんな簡単に行けると思うようです。実際行ってみるとハードなんですよ。乙女渓谷の谷筋を歩いて、滝を眺めて進むと、途中に岩場を登るところもあってね。
- え!岩場を登るんですか?
- はい、カモシカ渡りという場所です。足がかりと手がかりがあるんで初めてでも登れますよ。下りる時は危ないので違う道で下りていきます。
- 加子母の知り合いの中でも「山のことは大志さんに聞くといいよ」という雰囲気ですよね。
- 今は少ないですけど、やっぱり登山シーズンになると、色々聞かれますね。あの道どうなってる?とか。
たとえば、雨が降った翌日に「雨降りましたけど、登山道は大丈夫ですか?」とか、「来週行きますがお天気どうですか?」とか。 - お天気まで聞かれるんですか、面白い!
あっ、そういえば、山へ行くと体調が良くなるっていう話も聞きましたが本当ですか? - 体が軽くなりますよ。 呼吸してる間に体の中の悪い空気が、山の綺麗な空気と入れ替わるのかな?ただし、初めて山歩きをした方は、次の日筋肉痛で這うしかできなかったって話も聞きますね。
- うわ、それはやばい。
- だけど登り切った時、気持ちいいんですよね、御嶽山が目の前にどーんと見えるんです。達成感で疲れが飛びますよ。
あとね、視力が山を登って下りてくると多少良くなるとか。あはは。 - ほほーっ、目に優しい緑効果ですかね。
- 山登りへ行く前に寄ってくれる方が多いんです。道の駅で情報を聞いてから山へ登る方や、設置してある本間希代子さんが作ったルートマップを持って行かれる方もいます。朴葉寿司を買って出発される方も多いですね。
- 山頂で朴葉寿司、いいですね。
- 山登りの帰りにトマトソフトを食べるというのがどこかで噂になっているみたいで。トマトソフトは4月から11月の期間限定ですが、加子母のトマトジュースを使った濃厚なソフトクリームで人気ですね。
大志の野望!
- 大志さんの野望はありますか?
- 加子母に人を呼びたい。
- どんなことで?
- 加子母に滞在していろんな体験をしてもらいたい。春先は山菜を採りながら山歩きして、その場で天ぷらにしたり。朴葉を採ってきて、朴葉寿司を作ったり。
野菜の生産者さんとも連携して楽しんでほしいです。 - 作る体験は地元の私でもワクワクします。
- 日帰りだけでなく加子母に滞在してもらい、自然の中でサイクリングも楽しんでもらいたい。7月には蛍もきれいですし、1月2月には乙女渓谷の氷瀑も見ごたえがあります。カシモールで氷瀑ツアーの募集もしてますので、興味があればぜひbunchacaさんも参加してください。
- はいっ!
季節ごとの美しさや楽しさを加子母へ来てくれる方へ伝えたいという大志さん。
大志さんから湧き出るワクワク感で、私も楽しくなりました。
道の駅加子母は、外から訪れる人に優しく、地元で生活する人にも元気を与えてくれる存在です。
大志さんから湧き出るワクワク感で、私も楽しくなりました。
道の駅加子母は、外から訪れる人に優しく、地元で生活する人にも元気を与えてくれる存在です。