私の子どもの頃は、ポップコーンは主に外国産がほとんどでしたが、加子母でもポップコーンを作っている農家さんがあります。
ポップコーンの素、爆裂種のトウモロコシを生産しているたなか野菜畑さんより
7月末~8月はトウモロコシの穂がきれいだから見に来て、とお誘いいただきました。

  • ライター:きれいな真っ赤な穂、初めてみました
  • たなか:穂の出てくる最初は白いんですが、日にあたると赤く色づくんです。
    この細かいヒゲ1本1本それぞれにコーンの実がついてるんですよ。
  • ライター:そうなんですか、ヒゲは実とぴったり同じ数なんですか?
  • たなか:はい、子どもの夏休みの自由研究で私も一緒に数えたことがあって。ほんとにぴったりでした。

  • ライター:このヒゲに花粉がついてとうもろこしの粒になるんですね。
  • たなか:とうもろこしは自分の花粉では受粉できないんですよ。雄花が雌花より先に開いて、周りの雌花が受粉するんです。
  • ライター:自分の花粉で受粉できないなんて不便ですね。
  • たなか:同じ株の花粉では、うまく実がならないんです。
    他の株の花粉で受粉することで強い株になり、おいしい実をつけるんですよ。

  • ライター:たなかさんはポップコーンを栽培して何年くらいですか?
  • たなか:今年で15年目です。うちで作っている野菜の中でもロングセラーなんです。ポップコーンの品種はまるポップといいます。弾けるとマッシュルームのようにころんと丸くてかわいい形になります。
  • ライター:ポップコーン作りは大変ですか?
  • たなか:5月中旬に種をまいて、6月中旬に畑へ植えます。他のトウモロコシよりも収穫は遅くて、9月中旬まで畑で乾燥させてから収穫します。
    ご近所さんにはよく、トウモロコシの畑が枯れてるけど大丈夫?って聞かれますね。

  • たなか:収穫をしてからもハウスの中でさらに半月ほど乾燥させます。
    よく乾燥すると実の表面が硬くなり、よく弾けるポップコーンになるんですよ。

ポップコーンはアウトドアでも人気

たなかさんのお話しだと、ポップコーンはコンパクトで軽い上ごみも少なく、焚火でも簡単にできるのでアウトドアでのおやつにも人気だそうです。

アルミカップの中に少量のポップコーンとバターを入れてアルミホイルでふたをし、直火であぶるとすぐに音がして1~2分で完成。ひとりひとりが好きなフレーバーで作れるし、これは楽しい!

早速我が家でもポップコーンを作りました。
フライパンにバター20gを溶かしてからたなかさんのポップコーン100gを投入。
完成してびっくり、全部ポンポンに弾けました!そしてどれもまるまるふっくらです。


このポップコーンを使って、いくつかフレーバーを試してみました。

★シンプルに甘いシュガーバターポップコーン★

材料
  • バター20g
  • 砂糖大さじ2
  • ポップコーン50g
作り方
フライパンにバターを入れ、バターが溶けたらすぐに砂糖を入れる。弱火で焦がさないように混ぜて砂糖が溶けたら火を止め、ポップコーンを入れてからめて完成。

こちらはおつまみ向き!

★バター醤油ポップコーン★

材料
  • バター 30g
  • 醤油 大さじ2
  • ポップコーン 50g
作り方
フライパン弱火でバターを溶かし、ポップコーンを入れからめてから、最後に醤油を入れて少し香ばしくして火を止める。

★甘さたっぷり!キャラメルポップコーン★

材料
  • バター 40g
  • マシュマロ 100g
  • ポップコーン 50g
作り方
フライパン中火~弱火でバターを溶かし、マシュマロを入れてドロドロになるまで混ぜながら熱します。
マシュマロが溶けて茶色になったら火を止めて、ポップコーンを入れてからめます。かなりくっつきます。
大きめの平らなお皿に広げ、粗熱が取れてから食べやすい大きさに割ります。


★チーズにからめて贅沢ポップコーン★

材料
  • チェダーチーズ 80g
  • 牛乳 100g
  • 小麦粉 8g
  • バター 10g
  • おろしにんにく 小さじ1/2程度
作り方
フライパン弱火にバター入れ溶かし、液状になったすぐ小麦粉を投入、焦げないように混ぜ合わせます。
牛乳で伸ばしながらホワイトソースを作る要領で混ぜ、チーズとおろしにんにくを入れます。
チーズが溶けたら完成です。



お好みでバターのかわりにオリーブ油を使ってもよいと思います。沢山作って食べましたが胃もたれなし!
そしてポップコーン、実は食物繊維の他、ビタミン・ミネラル・ポリフェノールも豊富な優秀おやつなんですよ。

今年収穫したポップコーンは、秋?冬ごろ道の駅加子母の店頭に並びます。
ポンポン楽しく作ってこどもも大人も気軽に食べてみてくださいね。
道の駅加子母

取材・文 bunchaca
野菜ソムリエ。地元で採れた野菜を使って、子どもたちが美味しく食べられるレシピを日々研究中。
instagram @bunchaca_bun
ハンドメイドグループ・コトコトミシンのメンバーでもあり、bunchaca-beeの名前で洋服なども作っています。